1990年、ある夏の日に、亀を助けた四人の少年。
2010年、映画の助監督を辞め、帰郷することになった主人公・勘治。

ふるさとを舞台に、二つの時代・物語が交差しながら進行していく。

消防団活動に巻き込まれる勘治は、少年時代の仲間たちが
「地域の平和」のために生きている姿を目の当たりにする。

一方少年カンジは、仲間たちと「ふるさとの平和を守る亀の子団」を結成。

ただただ遊び呆ける日々の中、夢中で描いた「竜宮伝説」という冒険物語のスケッチブックや、お寺の映画上映会の体験などを通じて、「映画監督」になる夢を抱く。



志半ばとなった「少年時代の夢」--

今まで振り返りもしなかった「田舎の現実」--

20年の時を超えて、「ふるさと」への愛情と葛藤が交錯していくのだった…。

「私たちは物語を生きている。」

カンジが描いた「ふるさとの物語」を通じて、その想いを届けていく。