上映会とは : 1. はじめに
いま、「ふるさと」という言葉に、
一体どんな意味があるんだろう?
故郷? 家族? 帰るべき場所? それとも…。
「都会に生まれたから、自分にはふるさとがない」。そんな言葉もよく聞かれます。
しかし、「ふるさと」という響きに、心のどこかがぽっと温かくなったりもします。
わたしたちは、やはりどこかに「心のふるさと」を求めているのです。
それは例えば、大切に想える人や場所との、「つながり」のことなのかもしれません。
「ただいま」と言えて、「おかえり」と言ってくれる優しい誰か。心地良い何処か。
あなたなら、どう思うでしょうか?


だれもが「つながり」を求める時代に
「豊かな地域社会」とは、一体どのようなものか? その問いに、答えはありません。
また、「一つの答え」だけが用意されることも、豊かな社会とは言えない時代となりました。
映画「ふるさとがえり」は、現代の「地域社会」が抱える、様々な矛盾や葛藤の物語です。
題材のひとつである「消防団」の現状は、「つながりとは何か?」と、私たちに問いかけます。
また、「夢」を追い求める主人公の姿は、
「私たちは、どこで生きるべきなのか」と、訴えかけます。
「地域社会のつながり」。その光と影が、「ふるさとがえり」に、映し出されているのです。


これは、あなたの「ふるさとの物語」でもある

ずっと昔に巣立った故郷、大切な家族や仲間たちとの思い出。
「ふるさとがえり」は、そんな故郷の面影が、心に鮮明に浮かび上がってくる映画です。
誰しもが共感する、普遍的な「ふるさとの物語」であると、言われています。
また都会に育った若者は、不思議な「懐かしさ」を感じたりもするようです。
あなたの心には、どのように映ったのでしょうか?
どのような「ふるさと」を、感じましたか?
ぜひ、家族や仲間、大切な方々と感想を語りあってみて下さい。



ニッポン中へ 人から人へ 「ふるさとがえり」を
「ひとり」。「自分の人生の物語」を、愛して、強く生きること。
「ひとつ」。生命や社会の「つながり」の中で、今を生かされていること。
どちらかではなく、私たちは「ひとりとひとつ」の存在で、いなければなりません。
「ふるさとがえり」では、「ひとりとひとつ」を巡る、深い問いかけがなされます。
これからの「自分の物語」をどう生きるのか?
本当に大切なものとは、何なのか?
ひとり一人が、社会が、心の奥底から問い直し、未来の可能性を限りなく拓いていくこと。
そのことを、「ふるさとがえり」と呼んでもいいのかもしれません。

今だからこそ、今の日本には、私たちの「ふるさとがえり」が求められているのです。
どうか、あなたの想いとともに、大切な方々へとこの映画を、この物語を、お届け下さい。